むだなものを愛しつづけられる人間でありたい

20代(女)が思ったことをつらつらと書いていくブログです

佐渡に来てから1ヶ月が経ちました

着いてから1週間くらいは、自分でもびっくりするくらいのホームシック、というより、気が許せてなんでも話せて可愛がってくれる人たちシックの寂しさと、去年の思い出がいたるところにちりばめられていて、その懐かしさともどかしさと何かとなにかに押しつぶされそうになって、とりあえずひたすらテレビにすがって精神を安定させていましたが、それも1週間をすぎるとだんだんと心地よさに変わっていって、今ではテレビはただの置物になっています。

 

仕事は、内容は前にやっていたことと全く同じことですがなんだかんだ半年ぶりだし大丈夫かな、と結構不安に思っていましたが、人間の能力ってすごいんですね、体が覚えていました。けれど接客は、半年の間はじめましての人に笑顔をつくる機会がまったくなかったので、ちゃんと笑えるかしらと不安でしたが、こちらも問題なくスイッチオンできました。

 

去年は佐渡に来たのが夏の忙しくなるちょっと前の時期だったのですが、今回はまだまだ少ない方で、かつ働いている人たちが皆さん穏やかでいい人たちばかりなので、全体的にゆるりとした時間が流れているような気がします。
仕事に関しては一通りわかっていて、もう新しく覚えることがないという自分自身の心のゆとり的なものも関係しているのかもしれませんが。

 

仕事の手順で頭がいっぱいになるなんてことはもうないので、お客さんとの会話が楽しみのひとつになっています。
佐渡の人なんですか?
いいえ、違うんです。神奈川から来ているんです。
ええ!またそんな都会から。どうして?
島で暮らしてみたいなと思いまして。
いいわよね~島。
みたいな会話はよくします。
聞かれて答えに困ることは、
おすすめの場所は?
おすすめのごはんは?
雨の日でも楽しめるところは?
など。

おすすめは?全部です。笑

 

夏に比べて比較的休みも多いので、休みの日はカメラを持って散策に行きます。
実家にいるときは眠れる時間があればあるだけ寝ていたのに、今は、休みの日を睡眠に使ってしまうのはもったいない、と心から思うようになりました。
人間って環境によって変化する生き物なんですね。すばらしい。

 

春の佐渡はたのしくてたのしくて。
ソメイヨシノからはじまり、八重桜や遅咲きの桜に山桜。
道ばたには色とりどりの可愛いかわいいお花たちがたくさん咲いています。

 

今私が働いているところは相川というところで、佐渡金山で栄えた街なのですが、その頃の様子が伝わってくるような街並みやお寺や神社や建物やいろいろがいたるところに残っていて、ただ歩いているだけでも本当にわくわくするのです。
佐渡全体も同じで、日蓮世阿弥上皇やそうした人たちが流されてきた島でもあるので、何気ないところにぽつんと、すごく歴史のあるものがあったりします。
古くて、その頃の人たちの暮らしや息づかいや想いなどを感じることができるものが大好きな私にとっては、本当に最高の場所です。パラダイス。

 

他にも、古民家を改装したミニシアターやカフェや蕎麦と懐石料理のお店や居酒屋や、その空間にいるだけで幸せな気持ちになれるところがたくさんあって、たまらないです。パラダイス。

 

佐渡に住む、私がひそかに憧れていた、すごく素敵な写真を撮る方(前回佐渡に来たときに奇跡の出会いを果たせた人。詳しくは↓

goo.gl

に、よくいろいろなところに連れて行ってもらっているのですが、連れて行ってもらうところすべてが本当に魅力的なところで、改めて本当に、あのときの出会いに感謝です。感謝してもしきれないくらい、感謝です。ありがとう出会いの神様仏様。

 

その方にこの前、「図書館ってないんですか?」「ありますよ」図書館の存在を知りました。
こぢんまりとした図書館でしたが、佐渡の郷土に関する書籍はたくさんあり、他にも読みたいと思っていたけれど手を付けられていなかった書籍(漫画)たちが結構あり、柳田国男とか1Q84とか吾輩は猫であるとか火の鳥とかブッダとか、夏はここに籠ってしまうなと確信しました。

 

もうそろそろ、蜂が元気に飛び回る時期です。
そうなると、ふらっと散策ができなくなります。
いや、蜂は何もしなければ何もしてこないので特に問題はないのですが、あの音が苦手なんです、本当に。
耳元でなっただけで、ひえっ、となって、何にも集中できなくなってしまうのです。
なので蜂が活動的になる前に、そして暑くなる前に(東京は30℃だとニュースでやっていて驚きました。そういえば前に着物を着ていたときに、まだ5月だから袷だけれどもう暑くて無理よね~というような話をしていたことを思い出しました。佐渡はまだ長袖です。朝晩はまだひんやりします。曇りや雨の日は日中でも肌寒いです)歩きたいところを歩いて、蜂が元気になってきたら、図書館にこもって佐渡に関する本を読み漁りたいと思っています。こちらも楽しみ。

 

それから、大学2年生の頃、タンザニアに行く前に購入した一眼レフを4~5年眠らせたままだったのですが、去年の秋くらいにゆすり起こしまして、休みの日はほぼ毎日撮り歩いています。

写真はFB(とインスタグラム)に随時アップしていたのですが、うーん、なんかなあ、と思い、この度、写真をメインにしたブログをはじめることにしました。
よろしければ、ひまつぶしにでもご覧ください。

mitoooomo.tumblr.com

 

この前のゴールデンウイークに、大好きな友人が、お似合いの彼氏と一緒に佐渡に遊びに来てくれました。
一緒にいられた時間はちょっとでしたが、本当に楽しい時間でした。
会える日の一週間くらい前から毎日、想像してはにやにやして、顔を見られた瞬間は本当に嬉しくて、お別れのときは本当にさびしくて泣きそうになりました。帰ったら会いに行くから!

 

お別れはさびしいですけれども、会えると思うとそれだけで嬉しくて幸せな気持ちになれます。

 

ということで、佐渡でお待ちしております。
6月はイワユリやカンゾウ、他にもいろいろな花が咲き乱れ、相川ではお祭りがあり、歴史を感じる古い能舞台での薪能も開催されます。
7月、8月は海水浴シーズン。薪能に花火にアースセレブレーション。満天の星空と天の川。
秋は紅葉。

 

佐渡でお待ちしております。

佐渡に行ってきます

4月に入ってから、毎日がしあわせで、毎日がたのしくて、びっくりするくらい心安らかで、(大殺界なのに)、近いうちに何かものすごく恐ろしいことが待っているんじゃないかと不安になってしまうくらい、それはもうおだやかな日々でした。

春のせいでしょうか。
桜と霞んだ月と夜風のせいでしょうか。
それとも。

 

だめだめで、ぶれぶれで、自分のことしか考えられなくて、迷惑しかかけられなくて、浮き沈みが激しくて、気分屋で、それでいて頑固で、さびしがりで、かまってちゃんで、もう本当に私より最低な人間っているのかな、とよく思うのですが、それでも、こんな私でも、会いたいって言ってくれる人がいて、受け入れてくれる場所があって。
ほんと、もらってばっかりで、いつになったら返せるのでしょうか。

 

上越新幹線MAXとき、貴重な二階席(二階建て新幹線はもうすぐ運行終了らしい)からは、あたたかい陽射しに照らされてうれしそうに咲き誇る桜たちを、たくさん見られました。

 

群馬から新潟へトンネルを抜けると、そこは雪国でした。
もう4月なのに。

 

新潟駅に着いたら、なんだか、ただいま〜という気持ちになりました。
まだ両手で数えられるくらいしか来てないんですけどね。
あたたかいところです。

 

新潟港からの海はおだやかできらきらでした。
いい天気!
新潟の山々はまだ白くて、雄大で、かっこよくそびえ立って見えました。

 

会いたい人にしばらく会えないさびしい気持ちと、
佐渡でお世話になった人たちにまた会えるうれしい気持ちと、
次はどんな人たちと働くのかなあというたのしみな気持ちと、
うまくやれるかなあというちょっぴり不安な気持ちと、
いつもこんなごちゃごちゃな感じです。
嫌いじゃない感じです。

 

とりあえず3ヶ月、働いてきます。楽しんできます。

 

佐渡で待っています。

 

 

P.S.さっそく、きれいな夕日とまあるい月が出迎えてくれました。ありがたい。

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現代版「名所江戸百景」

テレ東の番組
「YOUは何しに日本へ?」

YOUは何しに日本へ?:テレビ東京

 

普段はあまり見ないのですが、テレビ欄に
「浮世絵 再現」的な言葉が載っていて、迷わず録画。

 

そして、見ました。

 

感動しました。

 

〇番組の内容

イタリア人のジュゼッペさん。
ファッション写真家として10年生計を立ててきた彼。
しかし依頼されて撮る写真ではなく、撮りたいものを作品にしたいと思うように。

 

「東京百プロジェクト」
歌川広重の「名所江戸百景」を写真で再現している。

 

スタッフ)歌川広重が描いた場所と同じ場所を撮影?

 

場所は違う。
江戸と東京は違うから。
例えばこの絵だと広重は火の見櫓を描いているんだけど、僕は東京で消防署を探して構図を似せて撮ったんだ。
広重が描いた絵の内容をよく理解して、違う場所でも同じ意味合いになるように撮っているんだ

 

名所江戸百景とは
江戸時代後期の浮世絵師・歌川広重が江戸の名所を描いた119枚の風景画。
江戸の風景をズームアップや俯瞰などを使い斬新な構図で描いた。

 

youのこだわり
構図はなるべく似せながら絵の意味合いを考える

 

スタッフ)なぜ歌川広重の絵画に興味を持った?

 

数年前イタリアの展示会でこの絵を偶然見たんだけど、その時に「今の東京にも同じような素敵な場所がある」と思って今回のプロジェクトを思いついたんだ

 

撮影に同行。

「68景・みつまたわかれの淵」
江戸時代の隅田川
舟遊びで賑わう様子を描いた作品

 

この絵のポイントは富士山だね

 

ついた場所では富士山は見えない。

 

問題ないよ。
広重は江戸から見えた一番高いものの象徴として富士山を描いた。
今東京で高いものの象徴といえばスカイツリーでしょ

 

広重は1つの風景に対して描いたのは1枚の絵でしょ。
僕も広重と同じように1枚の写真に集中したいんだ

 

写真を撮るのに時間とお金をかけたいからランチはおにぎり1個さ

 

僕は広重の絵をもとにした新たな東京百景を撮りたいんだ。
広重が描いた江戸の名所は特別な場所ではなくて人々が暮らす日常の風景なんだ。
僕もこの東京の何気ない日常風景の中にこそ心惹かれる名所があると思っているんだ

 

 

〇感想

 

すごすぎる、すてきすぎる。
もうすぐ、100枚撮り終わるそうです。
展示会、ぜったい開いてほしい。
ぜったい、行く。

TOKYO HYAKU 東京百

こんなにも幸せに満ちあふれている空間はほかに存在するのだろうか

こんなにも幸せに満ちあふれている空間はほかに存在するのだろうか。
どんな悪もどんな対立も、どんな憎しみもどんな争いも、ここには存在しない。
ただ、あたたかい優しさだけがここには満ちている。

 

大学に入学する前、サークルどうしようかなあ~と思っていて、大学のサークルといえば、テニスかフットサルのイメージしかなくて、でもテニスはもうお腹いっぱいだったから、フットサルやろう~と思って、mixi専修大学のフットサルサークル調べて、見学したいですってメッセージ送って、丁寧に返信いただいて、新歓の日、黒と赤のミランのユニフォーム探して、見つけた先輩がイケメンでラッキーって思ってついていって、そのまま入って、毎週フットサルやって、シダックスでたまって他愛もない話して、合宿とか旅行とか遊びとかいろいろして、ちょっとしてだんだん疎遠になっていっても、たまに戻ってくると優しくあたたかく出迎えてくれて。

7年前だって、ブラチェに出会ったの。
7年前、フットサルサークルに入ろうとして、ブラチェを見つけて、丁寧な返信をいただいて、イケメンの先輩を見つけて、そのすべての出会いと行動と選択にほんと、ありがとうございましたと言いたい。

 

いいな結婚式って。
結婚の二文字がだんだん自分事になりつつある、25歳の今日このごろ。
(まずはきちんと愛をはぐくむところから、その前にお相手と出会うところから…)

大学時代のサークルの先輩と同期の結婚式でした。

幸せのおすそわけをありがとうございました❤

 

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【嫌われる勇気】第7話

2017年1月期ドラマ「嫌われる勇気」

毎週木曜、22:00~フジテレビ

www.fujitv.co.jp

 

第6話の感想はこちら。


〇ドラマの内容、抜粋

青「先生、僕やっぱり、アドラーや庵堂さんの考えに納得できないときがあります。あの人たちの考えって、人のことは気にするな、嫌われる勇気をもって好きに生きろって受け取られかねません。それじゃあ自分勝手と思われてしまって社会生活が成り立ちませんよね」
「たしかに、嫌われる勇気を持つだけではいけません。あくまでそれは出発点であって、目指すべきゴールは別のところにあるんです」
青「アドラー心理学のゴールって」
「共同体感覚です。あなたは共同体という言葉を聞いて、どのような枠組みをイメージしますか?」
青「家庭や学校、職場といったところでしょうか」
「たしかにそれも共同体です。しかし共同体というのは、家族や職場に限定されたものでしょうか。もっと大きな枠組みで考えることはできませんか、例えばこの国、あるいは世界、ひいては宇宙全体がひとつの共同体だと。
全ての他者は、私と同じ共同体に属する仲間である。仲間に囲まれた私は、ここにいることを許されている。ここには私の居場所がある。私が貢献すべき他者がいる。
これが、共同体感覚とよばれる考え方です」

 

  • 本当の貢献とは、見返りとは無縁に行われるもの

「あなたにとって、警察は人生の全てでした。
そして半年前、定年で退官したあなたは、ようやく気付いた。自分には警察以外、どこにも居場所がないことに。警察という共同体から切り離され、ただの人になったあなたは、このまま自分が忘れ去られることが我慢ならなかった。違いますか」

 

悪いのは私じゃない。私の貢献を認めず、歯車のように扱ってきた奴らだ。

 

庵「今のあなたは、見返りばかりを求めています。認めてほしい、褒めてほしい、大事に扱ってほしい、そればかりです」
「今まで身も心も警察に捧げてきたんだぞ。認めてもらいたいと思うのは当然じゃないか」
庵「本当の貢献とは、見返りとは無縁に行われるものです」
「そんなお人よしのような真似できるか」
庵「できます。そしてあなたは今も実際に行っています。警察という共同体から離れたあなたは、自分の居場所がなくなったと思っている。でもあなたはもっと大きな共同体に属しているし、そこでたくさんの貢献を行っています」

 

  • 大事なのは、自分が他者に貢献できていると実感できること

「人にどう思われているのかは関係ない。大事なのは、自分が他者に貢献できていると実感できることなんですね」


〇感想

自分が、共同体に貢献できているかどうか、が大事。
その逆は、問題外。
という感覚が、アドラー心理学のゴール。

 

頭では、理解できる気がします。

実際には、行動で実践できているでしょうか…。

基地のこととか自衛隊のこととか、他人事だなあ私

私はテレビが好きです。(よく言っています)

 

好きな番組は、

  • 学び系

100分de名著(Eテレ)
人生デザインU-29(Eテレ)
プロフェッショナル仕事の流儀(NHK)
ガイアの夜明け(テレビ東京)
カンブリア宮殿(テレビ東京)
情熱大陸(TBS)
ボクらの時代(フジテレビ)

  • 旅(ぶらり)系

ブラタモリ
鶴瓶の家族に乾杯
クレイジージャーニー
海外に住む日本人を訪ねるやつ
一から住

  • ドラマ系

地域発ドラマ(NHK)
大河ドラマ(NHK)
そのときどきのおもしろそうなドラマ

  • 音楽系

関ジャム
SONGS
Love music
ミュージックステーション
CDTV

  • 歴史系

英雄たちの選択
歴史秘話ヒストリア
片岡愛之助の解明!歴史捜査
尾上松也古地図で謎解き!にっぽん探究

 

あたりでしょうか。
毎回欠かさず見ているわけではありませんが、

朝テレビ欄をチェック

気になるキーワードを発見!

録画

という感じです。

(どんどんたまっていく…苦笑)

 

そして、これも好きな番組のひとつ。
ドキュメント72時間

www4.nhk.or.jp

 

この番組の存在を知ったのは実は最近で、ほんの2ヶ月前とか。
[ドキュメント72時間]
ってgoogle先生に聞いてみると、他の方のブログがたくさん出てきて、
それを読んでいくとまあまあおもしろそうな内容がたくさんで。
もっと前から出会っていたかったですね。
でもまあ、出会えたことに感謝です。
そして、こんなに素敵な番組を作ってくださっている方たちに感謝です。
素敵な番組をありがとうございます。

 

さて、今回は。

 

「横須賀 軍艦の見える公園で」

舞台は、神奈川県横須賀市にある、公園。

 

〇番組の内容

「今日は散歩をかねてきました。バラがすごいですよ。時期になりますときれいです。平和が一番でございます」

 

その街の公園には、いつも少し違う空気が流れている。

 

「引っ越してきたときはゾッとしたのね。ああいう、軍艦っていうんですか」

 

巨大なアメリカの軍艦に、日本の護衛艦
その目の前を、さまざまな人が行き交う。

 

世界が揺れた1月。
日常と、非日常が隣り合う公園で、3日間過ごしてみた。

 

神奈川、横須賀。
アメリカ海軍や、日本の海上自衛隊の基地に囲まれたこの公園が今回の舞台。

 

1月19日(木)12:00

 

大きな船が、港に入ってきた。

「こっちの桟橋かもね。ってことは方向転換するね」
「散歩コースです。101が帰ってきたから」
「今そこに入ってきた、こっちは自衛隊。あれはアメリカのイージス艦85。アメリカの船はちょっと色が違う。ちょっと艦の色が薄いの」
さすが、地元の人。

 

25歳年下の奥さんとラブラブの90歳のおじいちゃん。
青春時代から、ずっとこの街で過ごしてきたという。
「横須賀は、すばらしい街だったの。仕事があって、きれいな女もいっぱいいて。今は若いのはみんな表へ出ちゃうもんな。残るのは我々みたいな年寄りばっかりだよ」
戦前から軍港として栄えてきた横須賀の街。
旧日本軍の拠点が、戦後、アメリカ軍の基地となった。

 

「10歳くらいですかね、米軍基地の公開日にハンバーガーを初めて食べて、こんなうまいもんはないなあと思ったんですよね、あっちいい生活してるなあと」

 

軍艦のある風景は、いつしか日常の一部に。

 

「お花見の季節には、基地を開放してくれますよ。なんも怖いことはない。大好きですよ、私。基地。」

 

なにかをじっと見つめている女性。
ス)何を見ているんですか?
「鳥です。よく船好きなんですかって話しかけられるんですけど、すいません鳥ですって。笑」
横須賀に暮らして20年。マイホームを建てるために引っ越してきたそう。
ス)じゃあ今はここから旦那さん会社に通われているんですか?
「うーん、まあ、亡くなってしまったんですけれどね。去年の3月に。体がふわっと浮いているような感じがして、家にいるのもしんどいから」
突然の病気で帰らぬ人に。
心にぽっかりあいた穴を埋めるために、この公園に通っている。

 

息子が陸上自衛隊の奥さん。
東日本大震災をきっかけに入隊されたそう。
「どっか行かれたりしたら嫌だなあと思いますけど。何かあったら嫌なんで。何かあったら阻止したいんですけど」

 

20:30

 

仲良く歩いてくるふたり。
中学生のカップル。
彼氏はラグビー部。お父さんが自衛隊
「小さいころに自衛隊になろうって思ったことはあるんですけど」
彼女「自衛隊よりもラグビー選手になってほしいです。ラグビーやってる方がかっこいいです」

 

1月20日(金)6:00

 

夜明け前に船に乗り込む人々。
長い列の先にはアメリカ軍基地のゲート。

 

2001年9月11日に海軍に入隊した男性。
「あの日に起きた同時多発テロが理由だよ。若い僕は心を揺さぶられたよ」
イラク戦争では、この港から派遣された兵士もいたという。

 

おととい日本についたという、小さい子どもを抱えた女性。
旦那さんがここの基地で働くそう。
世界中に基地のあるアメリカ軍は、夫の任務に付き添って転々とする家族も多いらしい。
通常滞在は5~6か月程度。

 

16:06

 

夕方。
基地の仕事を終えた人たちが戻ってきた。

 

カレーを食べに行くという若者3人組。
ス)今日の予定は?
「あと数時間で彼が大統領就任だね」
ス)自分の国のことなので重大ですよね?
「もう行かなきゃ」
あれ。
政治のことは話しづらいのかな。

 

22:00

 

コンビニの袋をもった男性が。
「お酒もうちょっと足りないなって思って」
ス)今日一番盛り上がった話はなんですか?
「私の愚痴です。笑 子ども小学生なんですが、勉強しねえ~とかいって、もっと勉強しなさいって子どもに怒っちゃったんです。それがなんか悲しくて、愚痴を聞いてもらってました」
手にはカップラーメン。
「子どもが好きなんです。でも私が買ったとは言えないから、妻が買ってきたから食べなって」
自分が買ってきたっていえばいいじゃないですか。
「いやいやだめだめ、パパは怖い人ですから」

 

深夜の公園に現れた、気さくなおじさん。
左耳にピアスをあけている。
ス)すてきですね、耳のリング。
「娘があけたときに俺もあけた。お父さんがせんことを娘がすることはおかしいやろ?」

 

金曜日の夜、公園はからっぽに。
港近くの飲食街は軍関係者でにぎわっていた。
バーのテレビでは、大統領就任の中継が。

笑顔で拍手する人。
落胆な表情を浮かべている人。
カウンターでうなだれている人。

「史上最高の出来事だ。ドナルド・J・トランプ、僕らの大統領就任おめでとう!」
「黙りなさい。トミー、あなたのことは大好きだけど、トランプなんてくそくらえよ。
だって嫌でしょう?例えば日本の首相がばかみたいツイッターフェイスブックインスタグラムで人にけんか売って。大統領らしくない。恥ずかしい」

 

夜の街に、期待と不安が入り交じる。

 

1月21日(土)13:00

 

土曜日。名物の遊覧船が湾内を回っていた。みんな楽しそう。
アナウンス「こちらすべて海上自衛隊横須賀基地護衛艦と呼ばれている、日本を守るような船なんです」

 

喧騒から離れた、公園の片隅。
初日に出会った、鳥を見に来る女性がいた。
旦那さんが亡くなってもうすぐ1年。
日常は、まだ戻ってこない。
「時間が経てばなんとかなるのかなと思ってたけど、時間が経っても何とかなるもんでもないんだよね。みんなどうやって心に区切りつけてるのかな」

 

19:43

 

夜の公園に、制服姿の4人組がやってきた。
「今日はお休みなので、街に遊びに来ました」
ス)お休みなのに制服ですか?
「ですね。1年生は制服で外出することになっていて」
防衛大学校に通う女子生徒たち。将来、自衛隊の幹部になるための訓練を受けているという。
「めっちゃ刈ってます。トイレでよく間違われます。『お兄さんそこ女子トイレですよ』って。『あっ、女性です…』みたいな」
ス)訓練って例えばどういう?
「銃持って走り回ったりとか。最初は、こんなん無理だ~って感じでしたけど、でもだんだん慣れてきます」
笑顔で話しているけれど、悩むこともあるみたい。
ス)何のために、誰のために、仕事として自衛隊をやられる?
「…国かな」
誰かの役に立ちたくて志した道。
次第に公園の風景の見方も変わっていったそう。
「私はきっと防衛大学に入っていなかったら、軍艦を見ても、ああかっこいい乗り物であれで私たちを守ってくれるんだなって、受け身の姿勢でしか見ないと思うんですけど、自分たちが今度は守っていかなくちゃいけない立場になったから、受け身じゃなくて、もう自分に関係ない話じゃないから」
彼女たちが現場に出るのは3年後。一体どんな世界が待っているんだろう。

 

1月22日(日)10:22

 

12年前に横須賀に引っ越してきた女性。
「ここの景色が一番好き。ああいう軍艦の中で働いている人のことも、いろいろ想像して。
いつも停まってるだけにしてねって、あそこから発射しないでねって声かけてる。くだらない。笑」


〇感想

  • 濃い

舞台が公園だからなのか、自衛隊と海軍の基地の目の前だからなのかはわからないですけれど、こんなにも濃い内容になることが驚きでもあり、やっぱり素敵な番組だなあと感心するところでもあり。

 

  • あったかい

人ってあったかいですね。あたたかさを感じました。

 

  • 基地のこととか自衛隊のこととか、他人事だなあ私

神奈川県民なのに。
陸上自衛隊ですけれど、御殿場の演習場で訓練やっているんですけど、よく響くんです。響いて家が揺れるんです。御殿場と大磯はまあまあ距離あるのに。
普段は、ああまたやっているなあくらいにしか思っていないですけれど、たまに風向きとかによって、結構響くときがあるんです、あとは結構遅い時間までやっているときとか。そういうときはさすがに、ちょっと不快な気持ちになります。
だけどうちより近い人はもっと大変なんだろうなあとか、厚木基地とかの周辺に住む人たちはもっと大変なんだろうなあとか、思うんです。
思うけれど、思って終わりなんですいつも。
大変なんだろうなあ~。(完)
沖縄の基地の問題も同じです。
そこから、もう一歩先に、そろそろ踏み出してもいいのではないかな、そう思いました。
まずは、横須賀に行ってみようと思います。
ここの公園にでも。

 

無言は自分を守る武器

相棒の映画が上映されるということで、それに合わせて先日地上波で放送していた相棒の映画の最初の作品を観ました。

相棒は、たまーにドラマを観る、観ると入り込んでしまう、くらいの距離感です。

 

〇作品概要

 

〇あらすじ

都内で謎の連続殺人事件が発生、その現場には不可解な記号が残されており、さらに犯人のターゲットは3万人のランナーと15万人の大観衆でひしめき合っている大規模なマラソン大会会場へと向けられていた。警視庁特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)は未曾有の大惨事を回避するため、頭脳と正義感で捜査を開始する。

(シネマトゥデイ - 映画の情報を毎日更新より)

 

〇感想

右京さん、かっこいい。

人を殺すことはそれはよくないことですけれど、
実行犯の気持ちも、お父さんの気持ちも、わからなくはないです。
いやむしろ、痛いほどわかる気がします。

 

あんなにバッシングってされるものなのでしょうか。

 

似たような事件、あったなあと思いました。
そのとき世間はどんなだったかなって思いました。
ご家族とか知り合いの人とか、どんな気持ちだったんだろうと思いました。

 

そのときわたしは、どうしていたっけと思いました。
無言って、自分を守るためには最善の策かもしれないけれど、相手にとってみたら、もしかしたら一番の凶器なのかもしれません。

 

今生きているこの世界には、数えきれないほどの"おかしなこと"が存在していて、そのすべてに声をあげることはむずかしいのかもしれないし、ただ声をあげるだけでは、なにも変わらないのかもしれません。

 

けれど、声をあげなければ、もっと変わらない。
むしろ、自分の発した無言が、誰かを傷つけているかもしれない。

 

そんな気づきを得られた作品でした。

 

刑事ドラマは数えきれないほどあるけど、相棒は別格ですね。