むだなものを愛しつづけられる人間でありたい

たとえば誰かに手紙を書くように、何気ない出来事を綴るとしたら。

そろそろ、人間らしく生きられる社会の実現に向けて動き出してもいいのではないか

NHKの番組、「歴史秘話ヒストリア

渋沢栄一の話。
何をした人物なのか。

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内容(ざっくり)

藩の役人から、御用金を用立てるように言われた出来事。
なぜ、お金を出す側が頭を下げなければならないのか。
突き詰めていくと、世の中のシステムがおかしいのではないか。
武士だろうと農民だろうと能力のある人間が能力を発揮して社会の上に立てるような、そういう社会じゃないと。だからいまの社会はおかしい。
幕藩体制に疑問、そこに尊皇攘夷の思想。

その後、一橋家の家臣になり、一橋家の領地をまわり財政的な問題解決を任される。
一橋家を豊かにすることはもちろん、その方法は従来のような農民を搾取する方法ではなく、社会全体を豊かにするものでなければならない、という考え。皆で豊かになる。

フランスへ渡航した際に見た、スエズ運河の開発事業。
巨大な開発事業を、いち企業が行なっているということに驚愕する。
そこで、株式会社という存在を知る。
身分や貧富の差に関係なくお金を出し合い株式会社を設立し、利益を分配する仕組み。
「合本組織(株式会社)」というものは、社会的平等を実現するための組織・方法である、それは民衆を豊かにする、みんなが豊かになれる最大の方法であると考える。彼にとっての最終目的というのはひとつの平等社会の実現

若い頃に抱いた"社会を変えたい"という思い。そのためには、皆がともに参加できる株式会社を設立し、商業で国を盛んにすることだ。と考える。

帰国後、明治政府の役人、租税正に就任。近代的な税制づくりに取り掛かるが、必要な仕組みがほとんど無かった。例えば物資を運ぶ鉄道、途中の損害をカバーする保険、地方でも金銭のやりとりをする銀行、建物を建てるためのレンガ、事務処理に必要な紙、など。
そのための最も有効な方法こそ、株式会社。
株式会社を起こしてくれる人材を広く募集するが、反応はいまひとつ。
明治政府に入って4年、政府を辞め自ら事業を起こす。
株主を募り、日本初の銀行を設立。
銀行の次は、製紙。
世の進歩には無尽蔵の紙がいる。

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感想

能力主義
日本が西洋列強に追いつき、追い越し、先進国になり、経済大国になれたのは、きっと能力主義のおかげ。
でも、そのために見て見ぬふりをしてきた犠牲がたくさん。

株式会社を設立するということは、あくまで方法、手段。
目的は、”ひとつの平等社会の実現””皆で豊かになること”。
株式会社のせいで人々が不幸になってしまっていたら、それは栄一が理想としていたものとは違う。
栄一が生きていた時代の課題は、日本を近代化すること、商業で国を豊かにし、人々を豊かにすること。
今の時代は?
もう、十分豊かになった。
そろそろ、人間らしく生きられる社会の実現に向けて動き出してもいいのではないか。

私が思う「人間らしさ」とは
よく寝て、よく食べて、人と触れ合って、よく笑って生きること。