むだなものを愛しつづけられる人間でありたい

たとえば誰かに手紙を書くように、何気ない出来事を綴るとしたら。

古い建物が好きな理由

古い建物が好き。
木造、平屋、縁側があって、心地よい風が吹きぬけて、立派ではないけれど、きちんと手入れされたお庭があって。
日本のそれだけではなく、海外の家の写真集なんかを眺めるのも好き。
特にイタリアとかイギリスとかフランスの田舎の方とかの、石造りの、古いけど味わい深く、お城みたいに豪華ではないけれど、小さくて、おひさまのよく似合う、人の笑い声が聞こえてきそうなお家。

お天気のよい日に風に揺られている洗濯物が好き。
夜の闇に窓から漏れるあたたかいオレンジ色の明かりが好き。
帰る場所があるから、人は頑張れる。前を向ける。
家族のために、居心地のよい、ほっとする空間であるために、気持ちを込めて手入れをする。
暮らす人のために、想いを込めて、細部にまでこだわる。
子ども、孫、子どもの孫、孫の孫まで、ずーっと安心して暮らせるような家を建てる。
人の想いの感じられる建物が、好きなんだ。
そんな、人の想いが好きなんだ。