むだなものを愛しつづけられる人間でありたい

たとえば誰かに手紙を書くように、何気ない出来事を綴るとしたら。

簡素ながら配慮のゆきとどいたホテル

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"「これがいい」でなく「これでいい」

徹底して無駄を省き合理化することで、むしろモノ本来の魅力を輝かせるという発想は、日本古来の「素」を旨とする美意識。つまり簡素であることは、単に質素であるだけでなく、時に豪華を凌駕する魅力を持つと考える思想につながる"

"慎ましさを誇りとする「これでいい」という価値観"

"自分が想像した通りに生きられる場所。他人の発信するカルチャーに支配されることなく、自分の世界をはっきりさせられる。自分の考えていることがちゃんと聞こえる。自由に生きられる"

"背景と華(地と図)
華が主役的なもので、人目を引くもの(図)であるならば、それとそれを際立たせる背景(地)とは一対になって存在する。地と図はお互いの立地を尊重してこそ調和して美しくなる。
華として相応しいものと共存してほしい"

"無印良品の本質は「主張」ではなく「受容」にある"

"極まった簡潔さの中に最良の豊かさを見たてるという美意識が日本の伝統にはある"

"簡素ながら配慮のゆきとどいた日本の美意識"

"繊細で、簡素で、丁寧で、清潔な自分たちの文化の中に確かにある美意識を「資源」として再確認する必要がある"

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MUJI HOTELの客室に、1冊の分厚い本が置いてありました。
そこには、無印良品の思想がぎゅっと詰まっていました。
無印良品の価値について、改めて考えさせられる滞在になりました。
きっと、自分らしさやこだわりをちゃんと持っている人ほど、無印良品の良さをちゃんと知っているんだろうな、と。
民藝の考えにも、茶の湯の考えにも通じる、感覚。
私が、ずっと探し求めてきて、最近少しずつ言語化できてきて、整えられてきた感覚。

"「これがいい」でなく「これでいい」"
「これがいい」モノと、「これでいい」モノ。
細く長く、暮らしを営んでゆくためには、この両方の感覚と、バランスよく付き合っていくことが大切なんだなあ、と。
無印良品が、あって良かったと心から思いました。
これからも。

"簡素ながら配慮のゆきとどいた"清潔なお部屋でした。
ホテルの客室なのに、まるで自分の部屋のような安心感。と、ホテルであるという背筋がピンと張るような緊張感。
非日常の緊張感と、日常の安心感が共存している感覚。

無印良品が、温泉旅館をプロデュースしたらきっと素敵な空間になりそうだな、と思ったり。
MUJI RYOKAN。