むだなものを愛しつづけられる人間でありたい

たとえば誰かに手紙を書くように、何気ない出来事を綴るとしたら。

【10】「お盆」というのはなんでこの時期なのだろうか、とふと疑問に思った話

お盆。
多くの日本人がお休みを取って実家や故郷に帰る時期。
休みを利用して遊びに出かける時期。
おそらく年末年始の次くらいに帰省ラッシュがすごい時期。

民族大移動とか言われますが、日本人はどうしてこうも”皆で一緒”が好きなのだろうか、と、渋滞情報とかを見るたびに思うのですが、そういえばどうして”お盆”ってこの時期なんだろうか、とふと疑問に思ったので調べてみました。

 

お盆とは

お盆とは、中国や日本で、祖先の霊を迎える行事です。
正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、
略して「盆会」「盆」といわれます。

(引用:お盆の期間とお供え・お盆の意味)

 

盂蘭盆会(うらぼんえ)とは

盂蘭盆経」によりますと、お釈迦さまの十大弟子の一人で「神通第一」といわれる 目連(もくれん) さまが、ある日、亡くなった自分の母親のことを神通力を使って見ていると、なんと母親は餓鬼の世界に落ちて、苦しみにあえいでいました。びっくりした目連さまは、お釈迦さまのところへとんで行き、どうしたらよいかを相談しました。するとお釈迦さまは、「90日間の雨季の修行を終えた僧たちが7月15日に集まって 反省会を行うから、その人たちにごちそうをして、心から供養しなさい」とおっしゃり、そのとうりにすると、目連さまの母親は餓鬼の苦しみから救われました。

お釈迦さまはさらに「同じように、7月15日にいろいろな飲食を盆にもって、仏や僧や大勢の人たちに供養すれば、その功徳によって、多くのご先祖が苦しみから救われ、今生きている人も幸福を得ることができ よう」とお説きになりました。

これがお盆の行事の始まりです。

(引用:盂蘭盆会 | 浄土宗【公式WEBサイト】)

 
お盆の時期とは

旧暦の頃(明治時代以前)のお盆は7月15日を中心として、13日に迎え火、16日に送り火を行なっていました。

新暦になると、お盆の期間が農作業の繁忙期と重なるため、ひと月遅れの8月13日から16日にお盆をするところも多くなりました。

現在も地域によってお盆の時期はまちまちですが、大きく分けて7月13日から行う地域と、8月13日から行う地域があります。

(引用:お盆の常識|仏事まめ百科|仏事のQ&A|メモリアルアートの大野屋)

 

そういう理由で、8月13日~16日のこの時期になったんですね。

お盆の期間が農作業の繁忙期と重なるため

このあたりが、神仏を都合のいいときだけ使うというような日本人らしさという感じがして(いい意味です)、おもしろいなと思うところだったりします。

 

ちなみに。

日本で最初のお盆

日本で最初にお盆の行事が営まれた形跡があるのは、
聖徳太子の活躍されていた616年に、
「この年よりはじめて寺ごとに4月8日、7月15日に斎を設く」
とあります。

4月8日がお釈迦さまのお誕生日で花祭り
7月15日がお盆です。

657年には、
盂蘭盆会を設く」と「盂蘭盆会」という言葉がつかわれ、
659年には、京都の色々な寺で
盂蘭盆経』の講釈があったと記されています。

こうしてお盆は宮中の恒例行事になり、
平安時代になると、公家にも広まります。

鎌倉時代になると、滅亡した平家をお盆に弔うようになり、
室町時代では、軒先に盆灯籠を立てることが庶民に普及しました。

「迎え火」と「送り火」は、江戸時代に行われるようになります。

(引用:お盆の期間とお供え・お盆の意味)

 

日本の場合はたまたまですが、お盆の時期が8月15日の終戦記念日と重なっていて、メディアが8月15日に合わせて一斉に戦争についての番組やら記事やら特集やらをやるので、この時期には”生きること””死ぬこと”について考えさせられる、過去に生きた人々に対して想う、ということが刷り込まれているような感じもしますが、先人たちに思いを馳せる
ことで、自分自身の今の生き方を見つめなおす時間というものは、これからも大切にしていきたいと思います。

お盆の時期の疑問、解けました。