むだなものを愛しつづけられる人間でありたい

たとえば誰かに手紙を書くように、何気ない出来事を綴るとしたら。

【7】ぶれぶれの私でも、「日本を知りたい」という軸はぶれていなかった、と気づいた話

先週の土曜日のこと。
三茶の路地にあるおしゃれな隠れ家的レストランでランチをして、おしゃれなコーヒースタンドでコーヒーを飲んでいたときのこと。

 

ミキティが今までやってきた職業の共通点は見出しにくいんだけれど、ミキティの中では共通点みたいなものは何かあるの?」という、問いが投げられました。

「共通点。うーん…」
少しのあいだ、ぐるぐる。

「そうねえ、『日本を知りたい』っていう部分はずっと前から変わっていないところかもしれない」

という答えに、
「なるほど、確かにわかるかも。歴史とかも好きだしね」
と納得していただき、この少ない語彙でわかってくれてありがとう!さすがです!と嬉しかったのと同時に、言葉にすることで改めて気づくことができて、改めて気づかせてくれてありがとうございます!という気持ちになりました。

 

『日本を知りたい』

中学生の頃、好きな教科は地理歴史でした。
将来は歴史の先生になりたいなあと漠然と思っていました。
2004年に放送された大河ドラマ新選組!」は私にとって大事な作品になりました。
とにかく面白くて、夢中で観ました。
仲間がどんどん死んでいって、最後の方に回想シーンで皆が出てきたときに号泣したのをよく覚えています。
脚本が三谷幸喜氏だったので、中学生の私にもわかりやすく、それでもちょっとわからないことは調べたりして、ああ歴史って面白いなあとますます好きになっていったような気がします。

高校では日本史を取りました。日本史の先生にひとり大の仏像好きの先生がいて、熱く語っていたときは仏像の良さはあまりわかりませんでしたが、今はその感覚がわかるようになってきました。

大河ドラマは「新選組!」のあとしばらく観ておらず、次にちゃんと観たのは2009年の「天地人」でした。
そこからは毎年欠かさず観ています。

大学生になり、初めて海外に行きました。
そこで外から日本のことを見るという視点を初めて得ました。
私、日本のこと全然知らないんだなあ。
そう思いました。

大学では、主に発展途上国の貧困問題などについて勉強していました。
西欧列強によって植民地化され、言語や文化などが奪われていったという話を知りました。
西欧の文化が優で、土着の文化は劣である。
という考え方は正しくないということを知りました。
他国の文化や価値観に興味がわいてきました。
それと同時に、日本のことももっと知りたいと思うようになってきました。

日本の文化を知りたいと思い、茶道を習いました。
司馬遼太郎を読みました。
大河ドラマを観て、その時代のことをもう少し勉強しました。
青春18きっぷで旅をして、地方の良さというものを知りました。
日本酒の美味しさを知りました。

まだあまり知られていない”地方の魅力”を発信する力を身につけたいと思い、先輩を頼ってwebサイトを作る技術を学びました。

もっと日本の文化に直接触れる仕事がしたいと思い、着付け教室の運営をする仕事をしました。

都会ではなく地方ののびのびとした空気を吸いたいと思い、佐渡の旅館で働きました。

その土地に住みながら、その土地の魅力を知る、見つけることがおもしろくて、もっと他の地域のことも知りたいと思い、次は山に囲まれた場所を選びました。

 

日本を訪れる外国人観光客が年々増えています。
おかげで、埋もれていた日本の魅力にどんどん光が当てられてきています。
外国の人が、日本の良さを気づかせてくれているように思います。

外国人に、日本のことについて質問されたときに、ちゃんと答えられるようにしておきたい。それ以上に、その人が考える日本について聞いてみたい。という思いはあります。

 

”知りたいと思う日本”

ここ数年の間にだいぶ明確になってきたような気がします。
キーワードとしては

・神社仏閣、宗教、信仰
・日本語
先住民族、縄文、アイヌ、沖縄
・幕末、明治維新によって失われてきたもの
・太平洋戦争、戦後から現在にいたる歩みを見つめなおす、基地のこと含め

 

これらの興味のある事柄を、私は旅をしていくことで、実際に足を運んで感じることで、ひとつひとつ向き合っていくという方法をとっていきたいと思っています。

手段としての、旅。
行って見ないと感じられないもの。
私なりの日本の見方、切り取り方。
旅をして、知ったこと感じたこと考えたことを文章にして、自分なりに落とし込む。
それを続けていきたいと思っています。死ぬまで。

わたしにとって旅とは、知りたいと思うことを知るための手段で、
わたしにとって生きる意味とは、知りたいと思うことを知るということで、

つまりわたしにとって、旅をするということは、生きる意味。
なんだと思います。