むだなものを愛しつづけられる人間でありたい

20代(女)が思ったことをつらつらと書いていくブログです

「やりたいこと」と「できること」について、魔法使いを当てはめてみたらしっくりきた

私には、「できること」がありません。

 

いや、できることはたくさんあります。
字を書くことができる
日本語を話すことができる
文字を読むことができる
ご飯を食べることができる
歯を磨くことができる
電車に乗ることができる
まっすぐ歩くことができる
両足で立つことができる

挙げたらキリがないくらいあります。

 

でも、「できること」はありません。

履歴書の、「資格」の欄はいつもまっしろです。
運転免許も持っていません。
履歴書の、「特技」の欄を書くのが苦手です。
なるべく「特技」の欄がない履歴書を探します。
面接官に「何ができるの?」と聞かれ、ちゃんと答えられたためしがありません。

そういう場面に遭遇するたびに、「できること」って大事だよなあ、必要だよなあ、英検くらい取っておいた方がよかったかなあ、フランス語もうちょっとちゃんとやっておけばよかったかなあ、運転免許くらい…と若干の後悔をするのですが、それも喉元過ぎればなんとか。

 

「できること」を増やすより、「やりたいこと」を探す方が大事!

私はずっと、そういう考えを持っていました。

 

「やりたいこと」のパワー、エネルギーはすごいと思っていて、“思い”さえあれば、“気持ち”さえあれば、事はなるようになる、と思っています。ここは今でも変わっていません。そういう人たちをたくさん見てきました。
「できること」があることはもちろんいいことだけれど、それよりも「やりたいこと」の方が大事、「やりたいこと」がわかれば、「できること」はあとからついてくる、という考えも今でも変わっていないですが、それは「できること」がない、得ようとしない自分への言い訳だったのかもしれないなあと思いはじめる自分もいたりして。

 

ある日、職場の1つ上の先輩と、これからどうするの~?という話をしていたとき、「道を決める時、みんなどうしているんですかね~」というわたしのざっくりとした質問(というかぼやき)に、先輩は、

自分ができること
今やりたいこと

この2つが大切なんじゃないかな。

と、ビシッとした回答をくれました。

 

“自分ができること”

でました!「できること」
私が苦手なやーつ。

 

「できること」ねえ…

と、お風呂上りにストレッチをしながらぼんやりとしていたら、ふと、こんな考えがおりてきました。

 

魔法使い。
魔法というか、特殊能力が使える人間。
が、主人公のものがたり。
彼(もしくは彼女)は、ごく普通の高校生。
が、ある日突然、ひょんなことから魔法(特殊能力)が使えるようになってしまう。
その魔法(特殊能力)が使えることにより、さんざん大変な思いをする。
ばれないように細心の注意を払わなければいけなかったり、今までの何気ない、でもいとおしい日常には二度と戻れなかったり、命まで狙われたり。
けれどもその魔法(特殊能力)は、人を、ひいては世界を救う。
その魔法(特殊能力)を必要としている人がたくさんいる。
彼(もしくは彼女)は、その魔法(特殊能力)を使って人を助けるということは、決して「やりたいこと」ではない。
けれども、半強制的に人を助けざるを得ない状況に追い込まれていく。
そうして人から求められ、人の役に立ち、彼(もしくは彼女)は少しずつ成長していく。

 

というものがたり。よくある、ありふれたものがたり。

 

ここでいう魔法(特殊能力)が、彼(もしくは彼女)の「できること」。
この「できること」は、彼(もしくは彼女)の「やりたいこと」ではない。かすってもいない。
けれども、その「できること」のおかげで、彼(もしくは彼女)は世のため人のために役に立つ人間になれる。
彼(もしくは彼女)が世の中に必要とされている、ということがわかると、彼(もしくは彼女)も嬉しくなる、やる気になる。

 

「できること」から広がる世界もあるんだなあ。
考え方が変わった瞬間でした。

 

そういえば前に似たような経験をしたことがあったなあと思い出したことがひとつ。
前に少しだけ、webサイト制作の仕事をしていたときがあったのですが、そのときに、大学の頃の友人から、こういうことをやっているんだけれど、webサイトの制作をお願いできない?という話を何件かもらったことがありました。
その頃の私は、よちよち歩きくらいの状態だったにも関わらず、声をかけてきてくれたということに対して、驚きました。と同時に、すごく嬉しかったんです。

 

そんな経験が、魔法使いの想像と重なって、「できること」から広がる世界もなかなかおもしろそうだ、と思いはじめてきた今日この頃です。