むだなものを愛しつづけられる人間でありたい

20代(女)が思ったことをつらつらと書いていくブログです

【映画録】本能寺ホテル

※ネタばればれですので、ご注意ください

 

観てきました。

 

いやーーー、よかった。

 

ストーリーはすごく単純ですし、メッセージ的なものもありきたりな感じでしたけど、全然退屈なく、観てよかった~!というあたたかい気持ちにつつまれて映画館を出ました。

 

〇作品情報

本能寺ホテル

 

〇あらすじ

倉本繭子(演:綾瀬はるか)は勤めていた会社の突然の倒産によって職を失う。
繭子には付き合い始めたばかりの恋人・吉岡恭一(演:平山浩行)がおり、繭子が失業したことを話すと、それじゃあ結婚しよう、とプロポーズする。
やりたいことも特になく、結婚しても別にいいかな程度に思っていた繭子はそれを受け、恭一の親に挨拶するために、京都にやってくる。

京都では手違でホテルの予約が取れておらず、別のホテルを探すことに。
街を歩いているうちに、一軒のホテルにたどり着く。
部屋はあいており、そこに宿泊することに。
部屋に行こうとエレベーターに乗り、6階で降りると、そこには不思議な光景が広がっていた。そのホテルは実は、あの本能寺の変で有名な本能寺とつながっていたのだった。

現在に戻った繭子は、恭一の父親(演:近藤正臣)に会う。
恭一の父親は繭子に、あなたがやりたいことは何かと尋ねる。
やりたいことは特にないという繭子。
けれども、現在と過去を行き来し、織田信長(演:堤真一)や森蘭丸(演:濱田岳)らと関わる中で、自分が本当にやりたいことは何なのかを見つめていく。

そして実は、繭子がタイムスリップしたのは、本能寺の変の前日の本能寺であった。
そのことを知った繭子は、織田信長に事実を告げるか迷う。
自分が伝えたら歴史が変わってしまうのではないか、けれども伝えなければ信長は死んでしまう。
繭子が出した答えとは。

 

〇感想

  • 不意打ちのメッセージ、でも説教くさくない距離感

自分が本当にやりたいと思うことをやろう。
そのことに大きいとか小さいとかはない。
そして何歳だからできないとかも関係ない。

的なメッセージが含まれているとは想像していなかったので、おおそこきたか!と不意打ちでした。
けれど説教くさくなくて心にすーっと入り込んできたので、拒絶反応なく観続けることができました。

 

  • 信長かっこよすぎその1

信長がもし、本能寺の変が起きることを事前に知っていたとしたら。
繭子の質問を受けたホテルの支配人は、逃げると思います、でも信長のことだから、自分の命より価値のあるものを見出すかもしれません、というようなことを言うシーンがありました。
結局、繭子は信長に本能寺の変のことを伝えますが、信長は逃げず、その運命に従いました。
身分関係なく、争いなく、皆が笑って暮らせる世の中をつくりたいという、信長のやりたいこと。
信長は、1枚のチラシを持っていました。
そのチラシには、人々が笑っている写真が写っていました。
それを見て信長は、わたしがやりたかったことは、実現した、叶ったんだとわかり、運命を受け入れる覚悟をします。
それこそまさに、自分の命より価値のあるもの。
400年後の未来のことを自分事にできる信長って、すごすぎます。
かっこいい。

 

  • 信長かっこよすぎその2

信長は、繭子が未来からタイムスリップしてきたんだという話をあっさりと信じます。

「私は、地球が丸いと知ったのはつい最近だ。
世の中にはまだまだ私の知らないことがたくさんあるんだと思った。
未来からくる人間がいるということも、私が知らないだけなのかもしれない」

的なセリフがありましたが、なんて謙虚なのでしょうか。
かっこよすぎです。

 

  • おまけ

観る前は全く知らなかったんですが、この作品、パクり疑惑があるらしいですね。
この作品だとはっきりしているわけではないですが。
パクりといっても、1つのフレーズ?のようなものらしいですが。
噂によると、この作品はもともと万城目学氏が脚本を担当していたそうなんですが、その脚本がボツになってしまい、相沢友子氏が脚本を担当することになったそう。
で、万城目氏は私の脚本で出てきた主人公の名前や設定などの要素一切全てを使わないでほしいと頼んでいたにも関わらず、予告編でフレーズを使われていたことに気づき、抗議したが、どうにもならなかった、ということのようです。
万城目氏はボツになった脚本をもとに小説を書こうとしていたようですが、今回フレーズが使われたことにより、小説を書くことができなくなってしまったようです。
万城目氏は小説家で、『鴨川ホルモー』や『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』などが有名。
また、自身の公式twitterでは


とツイートしています。

ということは、ストーリー自体はまったくの新作、相沢友子氏のオリジナルなんですね。彼女が脚本を担当した作品は、「脳内ポイズンベリー」「私の青おに」は結構よかった記憶があります。次の作品にも期待です。

 

それにしても、万城目氏の小説、読みたかったです。残念。
そしてどのフレーズが使われたのか、気になります。