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むだなものを愛しつづけられる人間でありたい

20代(女)が思ったことをつらつらと書いていくブログです

新春浅草歌舞伎その2

歌舞伎

新春浅草歌舞伎。
第2部。

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第1部はこちら。

mitoooomo.hatenablog.com

 

お年玉ご挨拶は、巳之助さん\(´▽`)/

実は午後の部は観る予定なかったんですけれど、どうしても、巳之助さんのご挨拶が見たくて、8日の公演が終わってすぐ、とってしまいました。
巳之助さんらしい、笑いの絶えないご挨拶でした。たのしかった。

 

最初の演目は、
双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき) 角力場(すもうば)

 

〇あらすじ

舞台は大阪、角力小屋の前。
ふたりの人気力士、濡髪長五郎(演:中村錦之助)と放駒長吉(演:尾上松也)のやりとりと、濡髪長五郎の贔屓で山崎屋の若旦那である山崎与五郎(演:中村隼人)の弱々しさがおもしろい演目。

 

与五郎は遊女吾妻(演:中村梅丸)を身請けしたいと思っているが、平岡郷左衛門(演:中村勘之丞)も同じく身請けしたいと思っていて、与五郎は濡髪長五郎に、平岡郷左衛門は放駒長吉にそのことを頼んでいた。

濡髪長五郎は貫禄のある立派な力士であるのに対し、放駒長吉は米屋の丁稚あがりの青二才という役柄であり、力の差は歴然。
しかし取り組みでは、なんと放駒長吉が勝利する。

実は濡髪長五郎は、与五郎の願いのために放駒長吉にわざと負け、そのことを取引材料にして、吾妻の身請けを叶えようとしたのである。

それを知った放駒長吉は怒り、両者は結局喧嘩別れしてこの場面は幕引き、という話。

 

〇感想

吾妻がかわいい。
与五郎に対し、「私より相撲の方が大事なのね」ってふてくされるところとか、すごくかわいい。

与五郎は「つっころばし」と呼ばれる役で、ちょっと突いただけで転んでしまいそうな軟弱な風情の二枚目のことをいうらしいのですが、そのとおり、二枚目だけれどか弱そうで、強がってみせるけれどビビりで、でも気前はよくて憎めない感じの役で、中村隼人、はまり役でした。

相撲の取り組みが終わって、角力小屋から飛び跳ねながら出てくる人もいれば、うつむき加減でとぼとぼ出てくる人もいて、いつの世も変わらないんだなあ~なんて。町人、楽しそうだなあ。

 

次の演目は
御存 鈴ヶ森(ごぞんじ すずがもり)

 

〇あらすじ

舞台は東海道の宿場である品川宿の近くにある鈴ヶ森。
近くには処刑場があり、南無妙法蓮華経というお題目が刻まれた大きな供養塔が建っている。草木が生い茂る薄暗いところで、旅人の金品を盗む雲助たちの溜まり場になっている。

そこに、因幡の国で人を殺めたお尋ね者の白井権八(演:中村隼人)がやってきて、雲助たちに襲われるが、ひとりで立ち廻り雲助を次々と斬っていく。
その様子を見ていた江戸の侠客幡随院長兵衛(演:中村錦之助)が、お尋ね者であると知りながら、身寄りのない権八を江戸で世話すると約束し、幕引きという話。

 

白井権八は、若者らしい爽やかさと色気を兼ね備えている役。
幡随院長兵衛は、粋と貫禄のある役。
親子共演。

 

〇感想

権八と雲助が斬り合いをしていく場面では、仕掛けが満載で、手を斬られたり顔を斬られたり鼻をそがれたり、次はどこがどうなるのだろうわくわく、と、話は重たく舞台も暗いけれども、飽きずに笑えておもしろかったです。

 

最後の演目は、
棒しばり

 

\おまちかね/

 

〇あらすじ

舞台は大名の館。大名にはふたりの家来、太郎冠者(演:坂東巳之助)と次郎冠者(演:尾上松也)がいるが、ふたりは大の酒好きで、大名の留守のたびに酒蔵に忍び込んでは酒を飲むので、大名は困っていた。
そこで大名は、ふたりの手を縛って酒を飲めないようにしてしまおうと考える。
考え通り、ふたりの手を縛った大名。
安心して出掛けるが、飲むなと言われればますます飲みたくなるのが酒好きというもの。
手を縛られていても構わず、酒を飲むことに成功し、上機嫌に舞う話。

 

〇感想

見ているこっちまで酔いが回ってたのしくなってくるような舞踊でした。ほんとたのしかった。お酒が呑みたくなりました。

 

お年玉ご挨拶から、3つの演目通して、たくさん笑いました。

江戸のころに生きていた人たちも、与五郎と吾妻のやりとりや、権八と雲助の斬り合いの場面、太郎冠者や次郎冠者(は大正時代にできた演目ですが)の舞なんかを見て、同じ場面で笑っていたのかと考えると、伝統芸能ってすごいなあと感じます。

 

愛され続け、上演され続けるって、すごいですよね。

今は娯楽が少なかったむかしと違って、映画やら舞台やらテレビドラマやらコンサートやらライブやら、たくさんの娯楽があって、手軽にみられるものも多くて、その中で歌舞伎ってちょっとお高い感じの、敷居高い感じの、むずかしそうな感じのものという印象が強いと思うんですけど、別にそんなこともなくて、ふつうにおもしろいものです。

 

いろいろと知識があったりすればより楽しめることは確かだと思いますが、それはきっとほかの娯楽でも同じことだと思います。

理解できない価値観とかはそんなにないと思いますし。むしろ日本人ってむかしから変わってないなあ~って感じることの方が多かったりします。笑うポイントとか一緒ですし。
舞台とか好きな人なら、きっと楽しいと思います。

 

あとは、顔から入るとか。特に女性は。
好きな歌舞伎俳優を見つけて、その人がでる公演を見るとか。
テレビドラマに出ていたりもしますし。
ちなみにわたしの推しメンは、坂東巳之助さんです。

巳之助さん、次は三月大歌舞伎にご出演の予定。たのしみです。

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